「美波っ、行くよ!」 彼氏なんていない。 そう言おうとしたのに、芽衣に手を引かれたから言えなかった。 みんな誤解しちゃうよね。 「あたし芽衣とデートするの?」 「んー、どうだろうねっ」 芽衣はいったい何を考えてるんだろう。 メイクして、髪型まで整えて。 クラスメートに見せたかったわけじゃなさそうだし、何であたしだけ? 「美波が一番可愛いからね。」 「えっ、急にどうしたの?」 急にそんなこと言うから、芽衣は女の子なのに照れてしまった。 靴に履き替えながら、笑顔を見せる。 「可愛いよ。」