「何でもない!」 慌てたようにそう言ってるけど、怪しすぎて嘘にしか聞こえない。 「えー、何があったの?」 「内緒!」 窓の外を覗こうとすると、芽衣に遮られて見えなくなった。 ……気になる。 「見せてよーっ」 「だーめっ、後でね」 カーテンまで閉められた。 そして芽衣は何を思ったのか、あたしの肩を掴んで椅子に座らせた。 「芽衣?」 自分の鞄の中をゴソゴソと探ったかと思うと、ポーチを取り出した。 「美波っ、ちょっとごめんね」 「え?」