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「美波っ!」

熱が下がったのは結局、希龍くんに会ったあの日から3日も経った日のことだった。

久しぶりに行った学校。

教室に入った途端に抱きついてきたのは、笑顔の芽衣だった。


「わっ…!」

「久しぶりっ!」

痛いくらいに抱き締められる。

クラスメートはそんな芽衣のことを見て笑ってて、それにつられて笑ってしまう。


「もー、痛いよ芽衣」

「会いたかった」

「あたしは芽衣の彼氏なの?」

ほんとに、久しぶりだ。


色々あって、自分のことで精一杯になってたから、あまり芽衣と話してなかった。

それに加えて、雨に濡れて熱まで出して、学校にも来れなかった。

…寂しかったのかな…