「川原、お前…」 頭がクラクラする。 もう、自分の体を支えるので精一杯だった。 「…死んだら、何も出来なくなるよ…っ」 土屋由佳も泣いていた。 グラリ、と視界が歪む。 熱があるのに走って、怒鳴って、泣いて…って、病人がすることじゃなかった。 …もう、限界… 「川原…っ」 難波くんの焦った顔が見えた。 倒れちゃう、なんて思ったけど、もう自分の体を支える力も残ってなかった。 とっさにギュッと目を瞑る。 だけど、いくら待っても体は床にぶつからないし、痛みも全く感じなかった。