「難波って…あぁ、サッカー部のな。」

「何だ、難波の彼女?」

「いや、そういうわけじゃ…」

何か、聞く相手間違えた?


「帰ったんじゃない?」

「俺らと楽しいとこでも行く?」

賢い学校だからか、不良も何となく中途半端って言うか……迫力がない。

こんなことしてる場合じゃないと、断ろうとしたときだった。


「行かねぇよバーカ。」

「わっ…」

グッと腕を引っ張られてよろける。

何かにボスッとぶつかった。

顔をあげると、若干怒ってる春斗が中途半端な不良さんたちに威圧感を与えていた。


「お前らに用はねぇんだよ。」

いつもの可愛い春斗はどこへ?