いやいや、まずここのマンションペット飼ってもいいところなの?
少なくともうちのマンションは飼っちゃダメなんだけど。
「あ、葉太も猫ダメだったかも。」
あたしが持ってたバスタオルの上に、ちょこんと乗る小さな子猫。
「葉太が一番ここに住んでるようなもんなのに、いいの?」
「知らね。」
そんな無責任な…
「拭いてやって。」
「あ…うん。」
そう返事をして顔をあげると、蒼空くんはシャツのボタンを外してるところだった。
「そ、蒼空くんっ?」
慌てて視線を反らす。
「何?」
「何で脱いでんの?」
「あぁ、濡れたから風呂入ろうと思って。そのために沸かしたんじゃねぇの?」
そう。そのために沸かしたの。
「ご…ごめんっ」
当たり前だ。濡れちゃったんだから入るに決まってる。
慌ててお風呂場から出てソファに座る。



