「濡れてると思ったから。さすがにこの雨の中放置できないし。」
「そっか、それで外に出たんだ。」
…そういえば…
「この猫と遊んでたから、この前制服が泥だらけになっちゃってたんだね。」
葉太が言ってた。
誰と遊んできたのか知らないけど、制服が泥だらけだった、って。
「……まぁ、そうだけど。」
ほんとに小さな猫にお湯をかけてあげてる蒼空くん。猫好きなのかな?
「可愛いね。」
「美波好きそうだもんな。」
「うんっ、好き」
こんなに小さな猫に触れるのは初めてで、なぜか緊張してしまった。
「飼うの?」
「うちは芽衣と希龍が猫アレルギーだから無理。まぁ、ここに置いとけばいいんじゃね?」
ここ?
「安田さんの家に?」
「ここならいつでも人いるだろ。」
「あぁ、そうだね。」
でも、ここは安田さんの家なのに勝手にそんなこと決めちゃっていいのかな。



