tender dragon Ⅱ


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蒼空くんが出ていって数十分後。

窓の外は相変わらず荒れてて、風のせいで窓は揺れるし、普段なら明るい時間なのに外はもう暗い。


―ガチャ…

激しい雨の音で、いつもなら聞こえるはずの足音も全く聞こえなかった。


「ただいま。」

「あ、蒼空くんおかえり………あれ?」

帰ってきた蒼空くんは当然のようにビショビショで、やっぱり傘なんて差しても意味なかったみたい。

……そんなことよりも…


「蒼空くん、何それ…」

「拾ってきた。」

蒼空くんの腕の中にいる小動物。

両手に乗っちゃいそうなくらい小さな…

「猫!」

小さな小さな猫だった。

灰色の毛は雨に濡れて濃くなっていて、小さな体は小刻みに震えていた。


「どうしたの、その猫っ」

お風呂場に向かう蒼空くんに着いていきながらそう聞くと、あたしにバスタオルをポンッと投げた。