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蒼空くんが出ていって数十分後。
窓の外は相変わらず荒れてて、風のせいで窓は揺れるし、普段なら明るい時間なのに外はもう暗い。
―ガチャ…
激しい雨の音で、いつもなら聞こえるはずの足音も全く聞こえなかった。
「ただいま。」
「あ、蒼空くんおかえり………あれ?」
帰ってきた蒼空くんは当然のようにビショビショで、やっぱり傘なんて差しても意味なかったみたい。
……そんなことよりも…
「蒼空くん、何それ…」
「拾ってきた。」
蒼空くんの腕の中にいる小動物。
両手に乗っちゃいそうなくらい小さな…
「猫!」
小さな小さな猫だった。
灰色の毛は雨に濡れて濃くなっていて、小さな体は小刻みに震えていた。
「どうしたの、その猫っ」
お風呂場に向かう蒼空くんに着いていきながらそう聞くと、あたしにバスタオルをポンッと投げた。



