tender dragon Ⅱ


「………ちょっと出てくる。」

外を見て、何かを思い出したように立ち上がった蒼空くん。

「えっ、外大雨だよ!こんな中出たら風邪引いちゃうってっ。」

「大丈夫、傘差していく。」

…傘差しても濡れるって。


蒼空くんがこんな悪天候の中、くだらない理由で外に出るほどアウトドアな人間じゃないことは知ってる。

理由があるんだろう。


「…どこ行くの?」

「すぐ戻るから。」

なんて、質問とは違う答えが返ってきた。


少し急いでいるように見えたから、きっと何か濡れちゃいけないものが外にあるんだろう。

風邪引かなきゃいいけど。


みんな濡れて帰ってくることを想定して、お風呂を沸かして待つことにした。