tender dragon Ⅱ


ふと窓の外を見ると、さっきまでやんでいた雨が再び降り始めていた。

「蒼空くん、雨だね。」

「だな。」

大粒の雨が、容赦なく空から落ちてくる。

葉太も春斗も安田さんも濡れてないかな…


「つーか、大雨?」

「ね、急にどうしたんだろうね。」

……希龍くんも濡れてないといいなぁ…


「梅雨だし。」

「あー、そうだね。」

なんて、こんなに緩い会話が毎日続いてるのはきっと、平和すぎてすることがないから。

「…雨だと試合延期になっちゃうのかな?」

「…それめんどくせぇな。」


窓に当たる雨は、さっきまでと違って強くなってきた。風だって出てきたし、何だか台風が来たみたい。

テレビの音をかき消すほどの雨音だった。