tender dragon Ⅱ


「でも、その由佳って子が希龍くんに何か言ってるとも限らないでしょ?」

「言われてねぇなら帰ってくるよ。」


自信があるように

「だってここには美波がいる。」

だなんて。


「あたし?」

リモコンをカチカチといじりながら、たしかに蒼空くんは頷いた。

「誰よりも希龍が一番、帰ってきたいって思ってるよ。」


ピタリと止まったテレビ画面。

今週1週間の天気をお伝えします、なんてテレビの中の綺麗なお姉さんが、わけの分からない天気図を指差す。

『今週はずっと雨みたいですね。』

今週は雨か…


「自分の意思で帰ってこれないってことは、土屋由佳に何か言われてるからだろ?」

「……そうなのかな…」

「…難波は全部知ってるはずだよ。」