2週間というものは、あたしが思っているよりもずっとずっと長いものだ。
毎日安田さんの家に通っているけれど、状況は全く変わらないまま。
「難波の学校まだ勝ち続けてんの?」
「まだ2週間経ってないよ。」
2週間経ってないのに、蒼空くんは待ちくたびれたようにそう言う。
「それに、難波くんの学校はサッカーの強豪校だから、2週間じゃ終わらないよ。」
葉太は毎日忙しそうに出掛けていくし、最近は春斗も忙しそうで、安田さんに関しては会わない日の方が多い。
要するに、今安田さんの家には蒼空くんとあたししかいないわけだ。
「もうさ、土屋由佳に会いに行った方が早いんじゃねぇの?」
「………え?」
雨が降った後のジトジトした空気の中、蒼空くんはとんでもないことを口にした。
土屋由佳に会いに行く?
「何それ、そんなことしていいの?」
「知らね。2週間で終わるか分かんねぇやつ待ってても希龍は帰ってこねぇし、とりあえずあの女ムカつくし。」
ムカつくって…



