* フェリックスから報告の電話を切って、さやかは顔を上げた。 夜遅く、さやかの執務室の照明は落とし気味だった。 暗がりにひっそりと立っている女性と目を合わせた。 「グレース。 もうワンクッション必要なようね」 綺樹の秘書であるグレースは無言でうなずいた。