「本当だ。 それが一番妥当だ」 綺樹が腕を組んでむくれる顔になる。 「どういう意味だよ」 「そういう意味だ」 笑いながら綺樹の頭をぽんと叩いてキッチンへと向かう。 「さ、会社に遅れるぞ」 綺樹が肩をすくめている。 やっと。 ああいう表情も出るようになった。 涼はとても嬉しかった。