Storm -ただ "あなた" のもとへ-


面食らった顔をした涼に、綺樹はくちびるを合わせた。

涼のシャツのボタンを外している。

涼は反対しなかった。

明るい日差しの中で綺樹を抱くのは、全く持って悪くなかった。

白い肌がことさら輝き、表情がよく見える。

眦にキスをすると綺樹が目を開いて、くちびるにせがんだ。

涼の性格は楽天的で、夏の日差しのようにカラリとしている。

抱き方もそんな感じだ。

だからこんな日に抱かれるのはぴったりだった。

終わった後も綺樹は涼の体の上に、体を重ねたまま心臓の音を聞いていた。

力強くて規則正しい。

健やかだ。

綺樹は目を閉じた。

だから尚更、思うのだ。

結婚していいのかと。

また、私によって涼の気質をグレーにしないか?