Storm -ただ "あなた" のもとへ-


疲れてはいるが、綺樹らしいからかいに涼は安心した。

精神的には大丈夫そうだ。

だがかなり眠かったのだろう。

綺樹は夕食の後、リビングでコーヒーを待つ間に眠っていた。

次の日の朝も昏々と眠っている。

心配で時々ベッドルームをのぞく。

睡眠薬を飲んだわけでもないから、ただ眠いだけだろう。

今日は一緒に色々やりたいことがあったのだけど。

さすがに昼食の時間になったのに涼はベッドに腰掛けた。


「綺樹」


静かに呼んで肩に手を置く。

もう一度声をかけようとした時にまぶたが開いた。


「もうお昼になるぞ」


綺樹は頭を動かし窓の外を見た。


「いい天気だな」


涼も誘われるようにして窓を見る。


「ああ、本当に。
 外出するには気持ちがいいだろう」


するりと綺樹が首に抱きついた。


「そのまえにするべきことをしよう」