Storm -ただ "あなた" のもとへ-


「夕飯にしよう。
 簡単でいいか?」

「いい。
 もう寝る」


頭が働いていない。

今度は何を口滑らせるか、わかりゃしない。

綺樹は立ち上がった。


「何か腹に入た方がいい」


綺樹は手を振った。


「こんなに眠いときに寝ておかないと、今度、いつ眠れるかわからないから」


綺樹らしい理由だったから止めなかった。

買ってきた食材を冷蔵庫に放り込んでいく。

予想していたよりも時間の重みがあった。

がしゃんとした音。

卵をうっかり放り込んでしまった。

取り出して紙袋の中を見ると予想通りだった。


「オムライスだな」


呟き、カウンターに置く。

シャワーを浴びてさっぱりしてから、野菜のみじん切りを開始した。