Storm -ただ "あなた" のもとへ-


「今やっているほど、刺激的な仕事は他には無いわ。
 わかっているでしょう。
 ウルゴイティの仕事もしているのだから。
 あなたが寝食を忘れるほど夢中になって出来る仕事なんて、そうそう無いのよ。
 あなたが次から次へと麻薬的仕事が出来るのは、ここだからよ」


綺樹は硬い表情でさやかの顔を見つめていた。


「だから?」

「簡単に辞めようと考えないことね」

「手放さないんじゃなかったの?」


くすりと笑う。

さやかの一瞥がその頬を叩く。


「私をあまりイライラさせないでちょうだい」


綺樹は体を起こした。


「つまり?
 何が不満なの?
 涼と縒りを戻すことが?」


さやかは黙っていた。