Storm -ただ "あなた" のもとへ-


「ああ、まあ提示したプロジェクト人員が揃えばなんとかなるんじゃない?
 所属長がごねればまた策を考えるけど。
 でもさやかの肝いりだから、揃えてくれるんだろう?」


さやかは軽く笑った。


「その話じゃないわよ」


綺樹はしばらくさやかの顔を見つめた。


「どっち?
 涼?
 フェリックス?」


さやかは微笑したままだ。


「フェリックスは壊れかけていたけど、あの後電話で話した声の調子だと大丈夫そうだよ。
 涼は」


綺樹は言葉を捜す。


「正直、良くわからない。
 結婚を急いでいるよ。
 理由は節操無く他の男と寝るかららしいが、本当のところは何かわからない」


さやかはソファーに座った。

「全く、二人とも忌々しい存在ね」