Storm -ただ "あなた" のもとへ-


怒涛のような一日がやっと落ち着いて、今朝のことを思い出していた。

綺樹は椅子の背に寄りかかり、首筋をもむ。

なんだか本当に凝るようになった。

ふうっと息を吐いて頭を椅子の背につけて目を閉じた。

昨日もろくに寝れず、正直疲れた。

この数ヶ月というもの、きちんと寝たのは入院ぐらいか。

目を開けるとガラスの向こうにいるさやかと目が合った。

さやかが入ってくる。


「もう上がるわ。
 あなたも上がりなさい」


机に近づいてくる。

綺樹はさやかの命令が絶対なのを知っているだけに、書類をかき集めた。

パソコンの電源を切る。

さやかは黙って待っていた。


「どう?」


パソコンが落ちるのを待っていた綺樹は、画面からさやかに視線を移した。