Storm -ただ "あなた" のもとへ-


  *

涼の腕の中で綺樹は寝顔を見つめていた。

何でそんなにあせっているんだろう。

腕を伸ばして時計をとり時間を見た。

まだ2時か。

元に戻すと、また涼の顔を見つめる。

ずっと、どちらかというと涼は私に対して一歩ひいて、観察しているような感じ
だったのに。

そう。

好きだ、愛している、と言いながら、ライナのところにいた時も、大学時代も、結婚していた時も、その後もずっと。

いつだって私に及び腰なんだ。

今も、何からか逃げたいのだろうか?

他の好きな女がいてとか。

どうにもわからない。

いくら情報を見直しても何も出てこない。

見極めるのに、もうちょっと時間が必要なのだけど。