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涼の腕の中で綺樹は寝顔を見つめていた。
何でそんなにあせっているんだろう。
腕を伸ばして時計をとり時間を見た。
まだ2時か。
元に戻すと、また涼の顔を見つめる。
ずっと、どちらかというと涼は私に対して一歩ひいて、観察しているような感じ
だったのに。
そう。
好きだ、愛している、と言いながら、ライナのところにいた時も、大学時代も、結婚していた時も、その後もずっと。
いつだって私に及び腰なんだ。
今も、何からか逃げたいのだろうか?
他の好きな女がいてとか。
どうにもわからない。
いくら情報を見直しても何も出てこない。
見極めるのに、もうちょっと時間が必要なのだけど。

