Storm -ただ "あなた" のもとへ-


「本当だって。
 薬を使って廃人か、精神異常として幽閉か」


綺樹はにこにこと笑った。

涼は冗談にされていると思って再び茶碗を持った。


「今回、縒りを戻すことについて、さやかは賛成していない」


綺樹は打って変わって静かな声で言った。


「ダバリードと私の関係において、おまえを邪魔だと考えている」


涼はご飯を口に運んだ。


「それでそんなことするか?」


涼は全く本気にしていない。

まあそれならそれでもいい。

あからさまに狙うことはしないだろうが、今回のように渡りに船のような機会があれば。

綺樹はため息をついた。

そのため息に、涼が箸を止める。