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最初はプロジェクトの人選とそれまでの引継ぎだろう。
月曜日は21時には帰ってきた。
「引継ぎ?」
綺樹はパンをちぎって涼の言葉を繰り返した。
「ああ、そうだな。
ただプロジェクトトップ、この間自殺しちゃったからなあ」
のほほんと言った。
「残された書類で読解と、部下たちにヒアリングかな」
そういう仕事を引き受けるのか。
少し沈黙が漂った。
「なぜああいうことになったんだ?
警察に行っても、最悪何日かの拘留ですんだろうに」
綺樹は息を吐いて笑った。
「気が付かなかったの?
さやか、あなたを抹殺しようとしてたんだよ」
涼が胡散臭そうな顔になる。

