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自分でもなぜそこまでしたのかわからなかった。
未亡人からベットを匂わされて、鼻先で笑いながら簡単に提案に乗ってしまった。
少し自棄になっていたのかもしれない。
20も違う小娘に夢中になってしまっている事実に。
なのに。
そう。
こいつの体を想像しないと女と寝れなくなっていたという、新しい事実に気づい
ただけだった。
怒りと絶望。
フェリックスは意識を失っている綺樹を見下ろした。
これで終わりじゃないぞ、綺樹。
涼にくれてやる前に、骨の髄まで食らってやる。
それで涼が許せないで終わるなら、頂くまでだ。
ここまでおまえに狂ってしまっているなら、行きつくとこまで行ってやる。
フェリックスは階段を上がっていった。

