Storm -ただ "あなた" のもとへ-


   *

自分でもなぜそこまでしたのかわからなかった。

未亡人からベットを匂わされて、鼻先で笑いながら簡単に提案に乗ってしまった。

少し自棄になっていたのかもしれない。

20も違う小娘に夢中になってしまっている事実に。

なのに。

そう。

こいつの体を想像しないと女と寝れなくなっていたという、新しい事実に気づい
ただけだった。

怒りと絶望。

フェリックスは意識を失っている綺樹を見下ろした。

これで終わりじゃないぞ、綺樹。

涼にくれてやる前に、骨の髄まで食らってやる。

それで涼が許せないで終わるなら、頂くまでだ。

ここまでおまえに狂ってしまっているなら、行きつくとこまで行ってやる。

フェリックスは階段を上がっていった。