Storm -ただ "あなた" のもとへ-


少し身を離して涼の目を見る。

涼はそのきらきらした目に見入っていた。


「もちろん愛しているよ、涼。
 ずっと昔から。
 知っているだろう?」


軽くくちづけをした。

涼との付き合いの中で、こんなに穏やかな気持ちで肌を合わせていられるのは、
初めてじゃないだろうか。

いつも他の女に奪われるのではないか、涼の本心がどこにあるのか。

恐怖と不審な気持ちと戦いながらだった。

涼の胸に耳をつけて、綺樹は窓の外に夜景が輝き始めているのを眺めた。

今回は、涼がとても真っ直ぐに気持ちをさらけだして、ぶつけて来てくれる。

だからとても安心で、素直に甘えられる。

もうこの二日の思い出があれば、それでいいかもしれない。

綺樹は目を閉じた。