Storm -ただ "あなた" のもとへ-


   *

その日、涼のアパートメントに戻った後も、日曜日も、殆どベットの中だった。

体中が涼で一杯で幸せだった。

涼の首に腕を回し、鎖骨にくちびるを押し当てた。

この二日だけかもしれない。

色々な事が起こる。

何も煩わされず、純粋に幸せなのを感じることが出来るのは、この日曜日が終わるまでだろう。

思わずもらした、ため息に涼が気が付いた。


「どうした?」


綺樹の背中に回していた腕を少し緩める。


「いや、なんでもないよ」


窓の外が暗くなってきているのを綺樹は見つめていた。