Storm -ただ "あなた" のもとへ-


「一度は途切れていたのだけど、フェリックスと再び関係を持つようになって、ずっと続いている。
 この間の週末も寝てきた」


涼の顔を見る気にもなれなかった。

目を閉じる。

涼はそんな様子をただ見つめていた。


「もう一杯、飲むか?」


綺樹はそのままの姿勢でうなずいた。

グラスを置く音に綺樹は体を起こし、手を伸ばした。

涼と目が合う。


「フェリックスさんの他に後何人男がいるんだ?」


飲んでいるワインを噴出しそうになった。

今の話の後に人を淫乱女のように、そういう質問か?

だから綺樹は涼を掬い上げるように見上げて意地悪く聞いた。


「どの時点でカウントするんだ?」


涼は冷静に見返した。