Storm -ただ "あなた" のもとへ-


いつもどおりの展開だった。

これで終わりだ。

ペントハウスに戻ろうと、綺樹も反対向きに足を返した。


「綺樹!」


振り返ると涼が立ち止まっていた。


「早く来いよ」


その言葉に驚いて戸惑った。

混乱して、だからそのまま涼の方へ歩き出した。

そもそも一緒に過ごすことは、自分で危険なことだとわかっていながら。