「ベットに置いてくる」
ユーリーはその背中を見送ってから、ソファーに座ってオットマンに足を上げた。
「どうしたの?」
フェリックスが戻ってきたのを背中で聞いて、振り返りもせず言った。
フェリックスは鼻を鳴らし、ソファーに座ると冷めたコーヒーカップに口をつけた。
「珍しく君がぞっこんの女に対して、手をこまねいているね。
確かに20も違えば、色々と躊躇するな」
フェリックスは黙ったままだった。
「一般的に見ると犯罪的だが、家が家だ。
珍しくないだろう?
やってしまえば?」
フェリックスは低く笑った。
「一体、何をやるんだ?」
ユーリーは口笛を吹いた。
全く、育ちがいいんだか悪いんだか。
フェリックスは苦笑する。

