Storm -ただ "あなた" のもとへ-


今夜、実家に寄ると、もはや綺樹との仲を聞きつけ、父親は至極満足そうだった。

直ぐに結婚に持ちこめとも言われた。

絶対ありえない。

そう。

涼がいる限り。

だが、こういう流れになっている間、綺樹は安全だ。

人差し指の背で、綺樹の鼻をすっとなぜた。

健やかな寝息。

フェリックスは口元に穏やかな微笑を浮かべた。