いつまでも返事が無いのにフェリックスは綺樹の方へ体をかえした。 「綺樹」 綺樹は息を吐いた。 「今、言わなければならない? こういうことの後に?」 フェリックスの首に両腕をまわし、額を胸につけた。 フェリックスは綺樹の背中に腕をまわした。 「わかった」 綺樹の体を少し押しやって手をバスローブの襟元に滑り込ませた。 帯をほどいて脱がせると、体温で温まったボディーミルクの香りが立ち上った。 「聞かない」 今度は優しかった。