綺樹はくつくつと笑う。 本当に私はどうこの礼をしたらいいんだろうな。 明るい方へ顔を向けた。 多分そっちに窓があるのだろう。 綺樹は光をめい一杯、受け止める。 新しく生まれ変わったような気分だった。 闇の中から光の世界へ。 そう。 これは、きっかけ、だったのだ。 私はこれから新たな世界を生きていく。