Storm -ただ "あなた" のもとへ-


微笑しているが寒気がする。

“も”という言葉にフェリックスは固まっていた。


「なんだって?」

「いい度胸だわね。
 私の部下を、目の前で誘拐し、切り刻むとは」


にっこりと笑ってドアの向こうに消えた。

本当にいい度胸だ。

こちらでこんなバカなことをする人物は、一人だけだ。

この間、綺樹を串刺しにした奴らを、けしかけたのもそうだったのか。

逮捕された奴らの戯言を信じて、深く調査しなかった。

怒りが全身をかけ巡る。

拳を握り締めた。


「あのっ・・・」


毒づくとフェリックスは急ぎ足で、その人物が居る所へと向った。