最強陰陽師

~夜~


私は、なかなか眠れなくて、屋根の上で夜空を見ていた。


カタ


「誰?」


「私…」


「香菜…」


目が腫れている。


すっごい泣いたんだなぁ…


「隣いい?」


「いいよ」


香菜は、私の隣に座った。


「泣いてもいいんだよ」


私は、優しくそう言った。


「う、うわーん!」


香菜は、子供のようにすごくすごく泣いた。


それを支えるのが私の役目。


たぶん、仁は香菜を慰めるために私を引き取ったんだなぁ~


そう、心の中で思った。