最強陰陽師

「みんな~、早く行こう!」


「「「「「はーい!」」」」」


みんなを連れて、家の中へ入った。


長い廊下を歩きながら、痛い視線を浴びながら仁の部屋へ向かう。


痛い視線は、親が亡くなってからずっとだ。


亡くなった時、お葬式の時、いつでも泣かない私は、「親が亡くなったのに、どうして泣かないのかしら」と言われ、気持ち悪がられている。


陰陽師だけに…


「また狐や妖と遊んでるぞ」


「狐を中に入れるなんて…」


という声も聞こえる。


だけど無視。


泣けないのは、ショックで時間が止まっていたせい。


狐と妖と遊んでいるのは、みんなが気持ち悪がるせい。