―――結衣side ― 「ん…ふわぁ…」 大きくあくびをして起き上がると、目の前には大きな陰。 「ん…なに…?」 寝ぼけたまま、手探りで目の前の人物を探る。 「だれー?」 ボケーっと目の前の人物をぺたぺた触る。 「結衣、寝ぼけてんな。」 「ほぇー、けい?」 「あぁ、俺だ。頼むからベタベタ触んな。」 「へー、なんでぇー?」 「なんでもだ!」 グイッと引っ張られ、あたしは何か暖かい物に包まれた。