「そんな事言ってないで、せっかく早く帰って来れたんだからおいしくご飯食べよーよ」 そんな事・・・・・・ 俺はため息をついた。 そんな事ってそりゃないだろう・・・・・・俺が働いた金なんだぞ。 俺は喉元まで言葉が出たがどうにか飲み込んだ。 そこまで言ってしまうと、さすがにいつも機嫌のいい妃菜も顔色を変えるだろう。 もう買ってしまった物は仕方ない。 怒って嫌な気持ちで食べるよりも、せっかく高いうなぎだ。 美味しく食べようじゃないか。