そう考えているうちに、屋敷の一番奧にある組長室の前に着いていた。 服装を整え、気合いを入れてから襖(ふすま)に手をかける。 「失礼します。」 俺は静かに襖を開けきり、 「入って座れ。」 その親父の声に従って、狂桜の隣に腰かけた。 狂桜の名前は篠田 龍陽(シノダ リュウヒ)、俺と同い年の正真正銘の女だ。 俺と同じで男装してる上、名前が男っぽいけど。 その場は長い沈黙が続いていた。