「まじか…」 海斗が少しうなだれたように見えた。 「で、あの落とし穴なんなんだ?」 うなだれていたのは一瞬で、パッと顔を俺に向けた。 「そっちの方が気になるのかよ!」 今は俺が世界No.1ハッカーになったことに驚くとこだろ!と叫ぶが、海斗は 「そりゃ…屋敷内に落とし穴があったら誰でも気になるだろ!」 と、大声で返された。俺ははぁ、と一度ため息をついた。