「だって、怖かったぁ……っ」 「あ゛?」 「棗、冷たいしぃ……、名前、呼んでく れなかった……からっ…き、嫌われたん だって……」 そう言うと、フワッとだきよせられて、 ソファーに座らされた。 それから、少し前髪をかき揚げられて、 下から優しく覗かれた。 「……俺、怖かった?」 コクン。 「名前―――呼んでほしかったんだ?」 カアッと頬が熱くなる。今思えば、とん でもない事を言ってしまったのだ。 口ごもると、棗の指先が私の頬に触れた。 「ん?言ってみ?」