「春ちゃーんっ!おっはよー♪」
桜がはらりと舞い散る四月。
私は無事に二年生に進級することが出来
て、なんと再び美怜も同じクラスになる
事が出来た。
「美怜、おはよ」
「うん!……って、わー……すごいね」
美怜はニコッて頷いた後で、私の後方に
目をやりながら苦笑いする。
私もそんな美怜の目線を辿って、苦笑い
を浮かべた。
「朝からずーっとこの調子なんだよね」
私の後ろで、真っ暗などんよりとしたオ
ーラを身に纏っているのは棗。
棗は私を恨めしそうに見やった。
「なんでお前はそんなに普通なんだよ」
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