俺はそんな女のキスに応えながら、女を ベッドに押し倒した。 ―――だが。 「……やっぱ、無理だわ」 俺は女とのキスを止めると、ベッドから 降りた。 いつも、いつもこうだ。 どれだけ女を抱こうとしても、結局出来 ない。 どんなに綺麗な女も、俺には全然魅力を 感じられない。 ―――アイツしか、要らない。 「ふーん。聞いてた通りね」 女はさして驚いて居ないのか、淡白な口 調でそう言うと、服をきだして。 「"最後までヤってくれない"って噂、本 当だったんだ?」 そう言って、笑った。