嘲笑うようにそう言われて私は。 私は……何も、言えなかったんだ。 ―――それからの棗は、酷かった。 家では勿論、私とは口を聞かないで。毎 日毎日、違う香水の匂いを漂わせて。 学校では女の子の誘いを片っ端から引き 受けて、学校の至る所で、キスをしてる 棗を見つけては、胸を痛ませた。 ―――そんな資格、ないのに。 もう優希君も手がつけられないくらいに 荒れて、荒れて―――……。 棗はどんどん壊れていったんだ。