──次の日。 朝のHRが終わって、教室を出て行った先生を追いかける。 「っ…せんせ!」 「ん?どしたよ」 呼び止めれば、立ち止まってくれた先生。 白衣のポケットに片手を突っ込んで、もう片方の手に持った出席簿で肩をトントンと叩いている。 いかにもやる気がなさそうな感じ。 「ど、どうしたじゃなくて…!その…腕時計…」 廊下に出ている生徒もいるので、小声になる。 「やるっつったろ」 「貰えないよ!それに私がつけたってブカブカだしっ」