いつものように放課後の勉強会。
試験まで──あと三日だ。

私は…この前の図書室の件で、どうにも王子との距離間でぎくしゃくしていた。


王子が何とも思っていないのか、いつも通り普通なのが…なんとも憎たらしい…。


だって──…

ほっぺチューですよ?


スキンシップにも程がある…っ!!


「…姫乃チャン?どうかした?」


「──へっ?…あ…ううん、別に…なんでもない、よ」


まったく問題集が進んでいない私に拓真くんが声を掛けてくれた。