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「ひろーい…」



手続きも終わったし、もう帰るだけ。

なので私は敷地の広さに驚きつつ、中庭をゆっくりと散策していた。



「噴水とか…お金持ちの学校みたい」



あんぐりと口を開けて噴水の前に立ち尽くす私は、端から見ればそれはそれは変な子にみえたことだろう。


でも、それくらい衝撃を受けたのだ。


駅から適度に近いし、綺麗だし、広いし、通うには最高の環境だろう。



「ん…?」



なんか、今……

金色が見えたような…?


一体なんだろう?

キョロキョロと辺りを見渡してみる。