「……昨日…ごめんな。

 でも――俺、諦めないから」


真っ直ぐに見つめられ、そう告げられた。

そして、手にメモを握らされる。


「これ、連絡先。そーいや教えてなかったろ」


「え…わっ……あ、りがとう」


握らされた手をゆっくり開いて、メモを見る。

そこには嵐くんらしい書き殴ったような字で、番号とアドレスが書いてあった。


「じゃあ…またな」


「うん……またね!」