「……………」


無言で倒れ込んだ三人を静かに見つめる、私と王子。


「……や、やほ!」


海ちゃんが拓真くんを押しつぶした体勢のまま、片手を挙げて明るく言った。


呆れたように溜息を吐いた王子。


「……戻りましょうか」


「あ……うん…」


そっと小指を離しながら、王子が苦笑してそう言った。


みんな…一体、いつから見て…

ど…どこから聞かれていたんだろう…!?



( 嵐 end )