女の人に絡まれている王子の方をなるべく見ないようにして、笑顔で接客する。
──…カランカラン
「いらっしゃいませ」
お客様が来店した。
私がすぐ側にいたので席まで案内しようとメニューを持ち、お客様の元へ向かう。
「──あ…れ?」
どこかで、見たことがある、ような?
「姫乃チャン?どうかし──……美咲、先生?」
拓真くんがぼけっとしている私を見兼ねて声を掛けてくれたのだろう。
その言葉の続きで──思い出した。
「あっ!音楽の!」
そうだ。
音楽担当の美咲先生だ。
「あら、天宮さんに…成瀬くん?」
先生のほうも驚いたようで、すごくびっくりしていた。
「あ……えと、お席にご案内致しますっ」
こんな入り口で立ち止まっていたことを思い出して、慌てて席に案内した。
──…カランカラン
「いらっしゃいませ」
お客様が来店した。
私がすぐ側にいたので席まで案内しようとメニューを持ち、お客様の元へ向かう。
「──あ…れ?」
どこかで、見たことがある、ような?
「姫乃チャン?どうかし──……美咲、先生?」
拓真くんがぼけっとしている私を見兼ねて声を掛けてくれたのだろう。
その言葉の続きで──思い出した。
「あっ!音楽の!」
そうだ。
音楽担当の美咲先生だ。
「あら、天宮さんに…成瀬くん?」
先生のほうも驚いたようで、すごくびっくりしていた。
「あ……えと、お席にご案内致しますっ」
こんな入り口で立ち止まっていたことを思い出して、慌てて席に案内した。


