この三人って、本当に仲が良いんだなぁ…。



「アタシも姫って呼ばれたぁい!苗字が若王子だから?王子なんて!少しは捻りなさいよッ」



ぼーっと三人のやり取りを見ていると、王子がそう強く主張した。


そ、それは…

苗字がというより外見の要素も多いと思うんだけどなぁ…?



金髪碧眼の長身美形男子を王子様と言わずに何と言うのだ!

…ってことですよ。



「姫は姫乃がいるでしょー」



「デカい姫なんていねぇよ。キモい。ウザい。似非野郎」



「ああっ!拓真!アンタまたアタシを侮辱したわねッ!?」



「――ぷっ……あははっ」



そんな漫才みたいな三人のやり取りについに耐え切れず、笑ってしまった。



「なによォ…姫まで笑わなくってもいいじゃない…」



「だって…面白いんだもん……ふふっ」